2009年10月01日
歴史が守られた!

みなさん、今日のニュース見ましたか?
広島県福山市鞆の埋め立て、架橋工事に
関する裁判の判決が今日下りて、工事が
差し止めとなりました。
「韓龍からのお知らせ」でも書いていますが、
鞆の浦には江戸時代、朝鮮通信使が
立ち寄りました。
古くは万葉集の歌も詠まれた場所だし、
最近では宮崎駿監督が「崖の上のポニョ」の
構想を練った土地ということでも有名です。
工事に反対する住民、賛成する住民に
二分しましたが、朝鮮通信使の通った
道を世界遺産にという動きもあり、
私は通信使関係で架橋に反対しました。
朝日新聞に投書も載りましたし、反対
住民が集めていた署名には、韓国語の
生徒さんや昨年の百済ツアー@枚方に
参加してくださった皆さんにもご協力
いただきました。
鞆の浦は、龍野よりももっと道が狭く
車の往来が大変なところです。
利便性のために架橋を望んだ住民も
いらっしゃるでしょう。
だけど一度壊した自然は元通りには
ならない。
橋ができた予想図はこのようなものでした。

通信使が鞆の海を眺めながら日韓の
交流を考えたと思うと、いつまでも
美しい鞆の景観を守ってほしいのです。
署名してくださったみなさんの気持ちで、
「歴史」が一つ守られたと思います。